「今までと同じようにやっているのに売上が落ちている」
「ニーズが細分化されてきて、何がヒットするかわからない」
「価格競争になってしまって、利益が出なくなってきた」
今や様々な業種でこのようなことが起こるようになり、「今までと同じ」ことをしていては生き残ることが難しい時代になりつつあります。
スマートフォンが一般的になり、Wifi環境も整備され、すべての世代にとってインターネットがより身近に、使いやすくなってきました。
それにより、情報源は新聞、ラジオ、テレビなどのマスメディアだけではなくなり、情報伝達のスピードも格段に速くなっています。
また、AIやブロックチェーン、3Dプリンタなど技術の急速な革新によって、コストが下がり、資金力のある大企業でなくてもあらゆるモノやサービスを実現することが可能になってきました。
こういった時代の変化から読み取れることは、すでに多くの方が指摘されているとおり、
「今まで仕事だったことは仕事でなくなり、反対に、今まで仕事ではなかったことが仕事になる」ということです。
ということは、これからどんな業種の方にも、「新しい商品やサービスの企画や考え方」が必要になってくるでしょう。
士業だって、「今までと同じやり方」では通用しなくなります!
「そうは言っても、司法書士などの士業は大丈夫でしょ?」
答えはもちろんNoです。
私ども司法書士も例外ありません。「今仕事になっていること」しかできないとすれば、同じく時代の波にのまれてしまうはずです。
なぜなら法律で決められた司法書士業務の多くを占める「登記申請代理」は、「手続き」だからです。
単純な手続きではない仕事もありますが、やはり「手続き」が仕事で、その手数料を頂いている仕事が多いのです。
それは、司法書士の資格の成り立ちを考えれば簡単に想像できます。
参考;日本司法書士会連合会サイト
司法書士は、明治時代に「代書人」として、裁判や登記に関する書類を一般の方に「代わって書く」し仕事としてスタートしました。
「登記手続きってよくわからない」
「どんな書類が必要なの?ルールがあるの?」
「不動産取引をするのに安全に、円滑に登記をしたい」
そこにそんな「不」があったんです。
まさに求められてできた仕事だったのですね。
(「不」の考え方や詳細については、木暮太一氏著「どうすれば、売れるのか?」をお読みください。)
今は、どうでしょうか。
インターネットにより、登記手続きに必要な書類や書式はすぐに検索できます。
時間をかければ、自分で登記をすることは可能です。
単純な手続きだけの登記、例えば住所変更や所有権保存などは、ご自身で登記される方も増えています。
また、マイナンバーが本格的に活用されるようになれば、行政の中で情報が共有され、手続きも簡略化されるでしょう。
市役所で住所変更手続きをしたと同時に登記も自動的に変更される、ということが起こるかもしれません。
そこに、司法書士が必ず介入しなければいけない理由はないからです。
そうなったときには、法律で守られ、司法書士の仕事とされていた一部の業務はもはや「不」ではなくなります。
そのとき、「今まで仕事だったことが仕事じゃなくなる」のです。
そう考えると、何もしなければ仕事が減ることはあっても、増えることはなさそうです。
「不」は時代とともに変化する。変化を恐れず向き合えば、誰にだってチャンスはある!
このように、お客さんの「不」は時代とともに変化します。
そして、この変化と正面から向き合っていかなければ、気づいたときには手遅れになりかねません。
だけど、数年前には考えられなかったサービスが、だれでも手軽に、自由に使える時代。
変化を恐れずに向き合っていくことで、誰にでもチャンスがあるはずです。
既存の価値観や常識、業種の枠を超えて、これからの仕事のこと、一緒に考えてみませんか?
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