「聴く」ってやっぱり難しい!子どもがもっと話したくなる話の聴き方



週末の連休、九州にいる弟家族と別府旅行に行ってきました。

(写真は前泊した名古屋ゲートタワーホテル。新幹線の見える部屋だったので、子どもも興奮してました。)


久しぶりに晴れた休日、1年ぶりに会う姪っ子たち。


1才と、もうすぐ3才になる姪(Aちゃん)は、自分の子とはまた違った可愛さがあります。

Aちゃんはだんだんおしゃべりが上手になってきて、でもまだ言葉がはっきりしないこともあって。
一生懸命私に話しかけてくれるから、それもまた可愛くて。
目線を合わせて顔を見ながら私も聞き取ろうと必死でした。

そして、何をいいたいんだろうと推理するのもまた謎解きみたいで面白くて。


Aちゃん「おさる、あなな、あなな」

私「おさるがバナナ食べてるね〜」


(車に乗るとき、私が手伝ったら)
Aちゃん「いぶんでありたかった…」
私「???…あ!ごめんごめん自分でやりたかったんだね!」



何度も何度も、同じようなやり取りをしていました。




私とBちゃんの様子を見て、長女が感じたこと


そしたらその夜、寝る前に長女(B)と話していたらこんなことを呟いたんです。

「Bちゃんにも、Aちゃんみたいにお話ししてほしいな…」


私はハッとしました。

長女も、私がAちゃんにするように、私に話を聴いてほしかったんです。

そんな長女はもうすぐ6歳。


言うことは達者だし、こちらが聴こうと一生懸命にならなくても、会話はできます。

だけど、長女は私に聴いて欲しくて話したことが、聴いてもらえてないと感じていたようです。


たしかに、私がAちゃんにしたように長女の話を聴くことはなくなりました。

ちゃんと目を見て、ゆっくり話すことも。

「私が」保育園で気になることとか、「私が」聴きたいことは聴いてたけど、普段の何気ない会話をそんなふうに聴くことはなくなってしまったことに気づきました。

それにまだまだ3歳の長男に手をかけてしまうし、一生懸命話をしている長男を優先してしまいます。

2人同時に話し出すこともよくあって、
「Bはあとでね」
と言ってしまうこともよくあります。


話したいときに聴いてもらえないと話したくなくなる


そして、聴いてもらいたいときに、その場で聴いてもらえないと、もう話す気が失せてしまうのですね。


以前、「ママ〜」と切り出した長女に、
「あとでね、ちょっと待ってて」

と言ったあと、10分後くらいに、

「さっきの話なんだった?」
と、テレビを見ていた長女に聞いたんです。

そうしたら、私の顔を見ることもせずテレビを見たまま、

「なんだっけ?忘れちゃった」

とそっけない態度…


夫婦でも、その日の楽しかったことを話し出したとき、相手がこちらの顔も見ずに適当な相槌をうつだけだったり、無反応だったら…

もう話ししたくなくなりますよね。

反対に、ちゃんと顔を見て、
「そうなんだ〜」
「それでどうしたの?」
なんて言ってもらえるともっと話したくなります。

もちろん、疲れて話すどころじゃない日もあるのでそのあたりは様子をみながらですが^ ^


「聴き方」は、テクニックだけじゃない


話を聴くとき、
・相手に体を向ける
・相槌をうつ
・相手の言葉を繰り返す
・大げさに反応する
・否定的な言葉を使わない

などのテクニックはよく紹介されますね。

だけど、単純にこれをしたって、なんだか不自然になると思いませんか?

それは、相手の話を本当に「聴きたい」と思っていないから。
「自分が聴きたい話」しか、聴きたくないから。

話し手を信頼して、自分の価値観や偏見のフィルターを外して「聴こう」と思えば、自然とそれが態度に出るものです。

私がAちゃんの話を飽きずに聴けたように。
Aちゃんがもっと話したくなるような聴く姿勢に、自然となっていたのだと思います。




でもやっぱり、「聴く」って難しい!子供に話してもらえる関係でいるために。


それでも、毎日の慌ただしい毎日の中で子供の話、家族の話をちゃんと「聴く」って難しいですね。

だからといって意識していないと、
「ママはどうせ私の話を聴いてくれないから、話すのやーめた!」

なんて、「ママは話を聴いてくれない人」と徐々に子どもにインプットされてしまうように思います。


そのまま成長して、子供が本当に困ったとき、親に話してくれるのでしょうか?

ずっとそんな関係でいたら、困ったときだって
「ママは聴いてくれないし…」
と悩みを一人で抱えてしまうかもしれません。


子供にそういう想いをさせないように、ちゃんと話を聴こうと思っていたはずなのに、全くできていなかったことに気づきました。

子供が聴いてほしい話を、聴いてほしいタイミングで私が聴くことができれば、何かあったとき、子供の「助けて」の小さなサインに気付きやすくなるようにも思うのです。

そしてそんなお母さんでいられたら、子供はもっと話したくなるはず。


子供が話し出したときは、手を止めて聴こう。

いつもはできなくても、意識するとしないとでは子供の受け止め方も変わってくるはずです。


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