遺言を書こうと思ったら最初にするのは、「なんのため」を考えることです。

ここ数年、テレビや本、セミナーなどで「終活」という言葉が使われるようになって、遺言のことを考えはじめる方が増えています。


「だけどまず何から手をつけたらいいの?」

と最初の一歩に迷われたり、


「司法書士や弁護士に相談したらお金がかかりそうだしな」

と不安に思われたりする方も多いです。


「遺言は書いた方がいいらしい」

「書かないと家族が大変らしい」

と何となくはわかっていても、何からはじめたらいいのか迷ってしまうのも無理はありません。


では、一体何から始めたらいいのでしょうか。


セミナー?

司法書士や弁護士に相談?

本で勉強?


いいえ、まず最初にすることは、


「なんのために遺言を書くのか」

「本当に書きたいのか」

を、もう一度自分自身に問うことです。



セミナーや本では、遺言をかかないとこんな大変なことがおこるよ!ということを伝えるものが多いように思います。

我が家にも遺言をかかないリスクがあるかも、遺言書いた方がいいかも、と考えるきっかけになりますので、そういった切り口を否定するつもりはもちろんありません。


だけどいざ遺言を書こうとしても、最初の一歩に迷って先延ばしにしているうちに、まぁいっか!と結局書くのをやめてしまうのはなぜでしょう。


それは、あなた自身が、「遺言を書く目的」を意識していないからです。


本来遺言は「自分の最後の意思をあらわすもの」。

もうちょっとわかりやすく言い換えれば、「人生の最後にどうしたいか、だれに、何を伝えたいかを、法的に有効な形でのこすもの」とも言えます。

だれかから指示されるものではなくて、自分のために、その想いを表現するものです。


「遺言をかかないと面倒なことになるらしいと聞いたから」

「残された家族に迷惑がかかるのは嫌だから」

「もめないようにちゃんとしておいてと子供に言われたから」

「遺言を残さないことで、恨まれたくないから」


そこに、「あなたの伝えたいもの」はちゃんとありますか?


それを正面から見ずにとりあえず書いた遺言は、なんとなく腑に落ちなくて、後から「こんな風にかけばよかったかな」と思うこともあるものです。



遺言はあなた自身の想いを表現するひとつのツールにすぎません。


「なんのために遺言を書くのか」

「その目的を達成するために遺言は本当に必要なのか」


これをきちんと意識したうえで「遺言をかこう」と決めたのなら、納得できる遺言がつくれるはずです。

そうすることで、遺言をどんな内容にするかは自ずとクリアになってきます。


遺言を書こうと思ってもなかなか最初の一歩が踏み出せない方。

まずは「なんのために」から考えてみませんか。



「ひとりで考えても答えが出ない」

「やっぱりなんとなく不安、よくわからないけど遺言のことが知りたい」

「自分は遺言を書いた方がいいのか客観的な意見をききたい」

というお客様。

ぜひご相談にいらしてください。

◎遺言作成に関する相談料◎

60分 8640円(税込み) 

※遺言作成をご依頼の場合は、報酬から相談料を差し引かせていただきます。



お庭に咲いていた不思議なお花。

ランタナというそうです。

和名はシチヘンゲ(七変化)。

これ、今年の夏に行ったバリ島にも咲いていて、庭の隅で見つけた時にはちょっと感動しました。

虫食いはごあいきょう(笑)