その手段の先の、「目的」をクリアに描けるか

バリ旅行で、驚いたこと。



ホテルの方に、どうやって英語をマスターしたのか聞いたら、


旅行専門の学校のようなところがあって、そこで、3年で。



現地で日本語ガイドつきの車をチャーターしたとき、


ガイドさんに日本語をどれくらい勉強したのかと聞いたら、


語学学校で、1年。



バリでは4割の方が観光関連の仕事に就くそうで、


そこでは英語ができることは収入に直結します。

(ホテル直結のビーチ。サーフィンにいい波だそうです。)


日本人観光客が多いから、日本語ができるともっと収入につながる。



仕事になる、生活に直結する、という目的がはっきりしているからこそ、


短期間で成果が上がるのですね。



そういう私は中学1年から大学まで、


10年近く英語の(試験の?)勉強をしてきたのに、


1か月の語学留学もさせてもらったのに、


旅行英語すらおぼつかない…



まさに、目的がクリアかどうかの違いですね。



これはなんにでも当てはまると思っていて。


仕事だって、今やっていることの目的を理解できていれば、


単純作業だって取り掛かれるし、スピードも速い。


反対に、なんのためにこれをやるのかを理解できていなければ


目の前のことが苦痛に変わるし、なかなか進まない。



勉強も、そう。


なんで勉強をするのか、


なんで宿題をするのか、


なんで、学校に行くのか。



子どもが学校や宿題、勉強を嫌がる理由のひとつだと思います。



子ども自身がその目的を理解、納得すれば、何だってやるし、できる。


そうじゃなければ、やらない、できない。



子どもは大人より純粋に疑うことができるから。


そういうものだ、という固定概念がないから。



だから、子どもたちの「なんで?」に答えることは、


自分自身への問いかけでもあって、おもしろい。



なんで、仕事をするのか。


なんで、この仕事がしたいのか。


なんで、私を選んでいただけるのか…



そこには仕事のヒントがたくさんつまっています。



自分の中の常識や、先入観のフィルターをはずして事務所の未来を考えることが、


最近はとても楽しくなってきました。