遺言を書くのは、まだ早い?遺言を考えることは、自分自身と向き合い、大切なひとに想いを伝えること。

遺言はそれを書く方ご自身の意思を表すものなので、人から勧められて書くものではありません。


もちろん、ご本人様が目的をもって遺言を書こうとされるときは最大限のお手伝いをさせていただくのですが、ご自身の想いが最優先ですので、普段からお客様に積極的に進めているわけではありません。


それでも、遺言を書かないことのリスクが顕在化しているとき、


お客様に遺言を提案することがあります。


すると、


「まだ私には早いですよ」


「もう少し経ってから考えます」


「遺言を書くほどの財産はないです」


と言われる方が少なくありません。



極端に焦る必要はないですが、私は、遺言を書くのに早いも遅いもないと思っています。



誰でも死ぬことは必ず決まっていて。


それがいつ、どこで、なんて誰にもわかりません。



いつかと思っていたら認知症になってしまうかも。


大病やけがを患って、じっくり遺言を考えるどころではなくなってしまうかも。


明日が最後の日かも。




遺言を考えることは、限りある時間と、持っている財産をどう使うか、


言い換えれば、


「これからどう生きていきたいのか」


を考えることに似ています。




今、どんな財産をもっているのか(現状の把握)、


今後の収支はどうなるか(将来の見通し)、


自分はどこで、だれと、どんな暮らしをしたいのか(理想や夢)、


そのためにはどれくらいお金がいるのか(予算立て)、


財産を残したいだれかがいるのか(想いを伝えたい相手)。



ご自身の想いを表現する遺言を作るには、こういったことと向き合う必要があります。



遺言というと縁起が悪いというマイナスイメージもあるかもしれませんが、


英語では


「Will」


というんです。



未来のことを考える、というイメージでしょうか。


そう考えると、少し前向きに考えたくなりませんか?



一筆の遺言が、家族に想いや感謝を伝えるツールにもなります。


想いを伝えたい相手がいて、その人に想いを伝えられる状況であることは、

一見あたりまえに思えるけれど、奇跡のようなこと。


そして、自分の想いに耳を傾け、向き合うことは、自分自身を大切にすることです。
ご自身のための遺言、考えてみませんか。


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