想いを正確に伝えるのは、言葉。例えば遺言を書いてほしい人にどんな言葉で伝えるか。

「言わなくてもわかるでしょう」

「言わなくてもわかってほしい、察してよ」

「いやな気持ちにさせてしまうから、言わないでおこう」

「私ががまんすればいい」

「本当はこうしたいのに」


私も人との関わりのなかで、こんな気持ちになって言葉を飲み込んだことが数えきれないほどあります。


そうしたらどうなるかというと、


「自分ばかり我慢している」

「どうしてわかってくれないの」

という気持ちが膨らんで、


不満爆発、大げんか。
(主に夫婦間で…)



相手に遠慮して何も言わないのは、

謙虚な姿勢として評価される場合もあるのかもしれません。


だけど何も言わないということは、


何も伝わらないということだし、

相手の意見に同意し、相手の行動に異論がないということ。



何も伝えていないのに、


「相手がわかってくれない」

「思い通りに行動してくれない」


なんて思うのは、その相手にしてみたらいい迷惑で、とても自分勝手なこと。


こんなシンプルなことに気づくまで、私は30年以上かかりました。


同じ方向を向いている相手となら、

伝え方さえ気をつければ、

ちゃんと伝わります。


それはあいまいな態度や思わせぶりな仕草ではなく、言葉だけがもつ力。


「父に遺言を書いてほしいのですが、どうやって伝えたらいいでしょうか?」


私なら、例えばこんな風にお答えしています。

まず財産を築いてくれたこと、残してくれることに対する感謝の気持ちを言葉にした上で、

「お父さんが何もせずに相続が起こったとき、

兄弟で仲が悪くなったりするのが心配だから、

お父さんが大事な財産をどうしたいのか、

家族に対してどんな気持ちなのか、

教えてくれるとくれると嬉しいな」



こんなふうに、素直に想いを伝えられたらどうでしょう。


恥ずかしい、そんなこと言えないと思われるかもしれません。


だけど親子に限らず、日常的に自分の気持ちを言葉にして相手に伝えるように意識していると、


そうするのが自然なことになってくるのです。


色々な場面で人との関わりがスムーズになっていきます。


私がここ1年で、実感していることでもあります。


少しだけ意識を変えて行動にうつしてみると、


ちょっとずつ人との関係性が変わるのがわかると思います。





司法書士 恵 事務所

心が変われば

子供たちが通っている保育園はお寺が運営しているので、


仏教の考え方や行事、慣習を教えていただいています。


主な行事としては、


花まつり、成道会(じょうどうえ)、涅槃会(ねはんえ)。



特に仏教行事に親しみはなかったのですが、


子供をとおして新しい物事を知ることができるのは新鮮で、とても嬉しいことです。


子供たちは、ののさま(観音様)に手を合わせることを覚えました。



そして園のお便りには仏教にまつわる言葉などが紹介されています。


その中で、とても印象的な言葉がありました。


心が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。


これはヒンズー教の言葉として紹介されていたのですが、

出典は諸説あるようです。



子供や家族、仕事、いろいろな場面で関わる人たちと、


どういう関係でありたいか、


どういう自分でいたいのか。


私は、どういうふうに生きていきたいのか。
こう変わりたいと思う気持ちを、

行動にうつす勇気をくれた言葉です。



自分にとって心地のよい環境を整え、こうありたいと思う未来を描くなら、


それを実現するためには、


心を変え、行動することから。


シンプルであたりまえなのだけれど、


大切なことを改めて考えさせられます。


https://www.me-gu-mi.net/posts/2161742