遺言の相談で必ずお話しすることがあります。
「100%トラブルを防ぐことはできません」
遺言作成のご依頼をいただくお客様のお気持ちとして多いのは、
「ご自身亡き後の親族間のトラブルを防ぎたい」
ということ。
遺言はそのためのツールとしてもちろんとても大事なのですが、
起こる事態やリスクをどれだけ想定しても、
予測できないことが起こることは、当然あります。
亡くなる順序、
推定相続人の家族状況、
その時々の経済状況、
病気などによる判断能力の低下…
なぜなら、
すべては変わり続けているから。
自分自身も、他人も。
気持ち、体の状態、環境。
変わることを前提として考えるので、
こういう遺言を書けば何があっても絶対安心!
ということはないのです。
だけど、「今」を前提とした遺言は書くことができます。
そして、
遺言は何度でも書いて内容を訂正することができますし、
ルールさえ守れば司法書士などに任せなくても自分で作れます。
ただ、遺言は自分亡き後に他人が見るもの。
作り直したら古いものは処分するなど、誰が見ても最新の内容がはっきりわかるようにすることだけは、気をつけたいところです。
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