少し前になりますが、不動産屋さんと事業承継の話をしました。
地元にはとてもいい会社がたくさんあるのに、
事業承継が上手にできないことが理由で会社がうまく継続できないケースがある、
という話。
そこで、そういった意識を持ってもらうような話ができる場をつくらない?
とお声かけしていただきました。
会社の登記の仕事があるので、
司法書士をしているとそういうケースに出会うことがあります。
実際に関わるケースもありますし、
経営者の方とお話ししていて、
ご本人は気づいていないけれどそのリスクを私が勝手に心配したり。
(ご本人が言い出されない限り、こちらからのご提案はなかなかできません)
その対策の詳細などはまた改めて書きたいと思いますが、
事業承継に限らず、
何かを変わらず続けていくことって、簡単なことじゃないと思っています。
事業を継続していくこと自体もそう。
一時良くても、何かのきっかけで簡単に変わってしまいます。
その売り上げは、ずっと続くもの?
社長に事故や病気があったら?
主要な取引先が倒産したら?
頼れる社員がいっせいに退職したら?
大きな政策変更があったら?
災害が起こったら?
…
考え出せばきりがないけれど、
何の努力や対策もなく、
今の仕事が当たり前にずっと続くことは、きっとない。
それを考えるはじめの一歩は、
社内で共通の目的意識をはっきりと持つこと。
社長、2代目、役員、従業員(場合によっては、家族)。
「将来にわたって、会社をどういう風にしていきたいか」
社長が先頭に立ってそれをクリアにすることで、
検討事項や問題点が洗い出せると思います。
これは、第三者にはできないことです。
それぞれの会社独自の方向性を決めたら、それを社内で共有する。
事業承継を考える時ももちろん大事なことなのですが、
経営者であれば、事業規模に関わらず常に意識するといいことかもしれません。
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