コーヒーとアイロンと鞄

いつだったか、

手で挽いた豆で淹れたコーヒーを飲んでいた時がありました。


今はインスタントのドリップコーヒー。


コーヒーをゆっくり淹れる時間まで楽しむ余裕は、今はないけれど。



引っ越してから主人の仕事着にアイロンをかけることになったので、

はじめたアイロンがけの時間。


5年ほど使っている革の鞄を、久しぶりにお手入れをした、その時間。



どうしても時間のかかるそれらの作業の時間が、

慌ただしい日々の生活の中ではゆっくり感じられて、


ちゃんと生活ができているような気分にさせてくれます。



20代の頃は、わずらわしいとさえ思っていたようなこと。


33歳になって、そんなふうに感じられるようになりました。